おばさんがおばあさんになる前に(1)

55歳というほんの少し初老が視野に入る年齢になりました。

ここまで来て、気づいたことがあるので今の感覚を忘れないうちに書いておきたいと思う。

その1 体力が低下する

これは誰しも年を取ると感じることだと思います。でも、その体力低下が何を引き起こすかはあんまり知られていないのではと思う。

私の場合は老眼でインプットが減るにつれてアウトプットが劇的に減りました。このブログに投稿が極めて少ないというのが証拠のひとつで。

それとは別の問題もあって、ネットで一番アクティブに使ってるツイッター(X)でも社会的な投稿をしなくなった。しなくなったというより「できなく」なった側面が大きい。(ツイッターがヘドロみたいな場所だからということは措いておいて)

一番体力低下を感じるのはXで社会問題に言及できなくなったこと。言及自体はできなくもないけど、そのあとのリプライの応酬をする元気がない。同性愛者の権利や新型コロナ感染症の問題とか、アンチに目をつけられると地の果てまでリプライ付けられる。もう5年ほど?前になるかと思うけど当事者でなおかつLGBTの権利活動へのアンチアカウントに絡まれて嫌になって応酬止めた。しかしそれが彼らの成功体験になってしまっているらしくて、心底ぞっとした。

中途半端にリプライを返すよりははじめから言及しない方がましかな、と。ただ、アンチじゃなくてわりとメインストリームの活動をしてる人でも、「同性婚支持だから稲田先生は素晴らしい!」とか言う人いるのよ。(稲田朋美は議論の余地なく極右です)でも、こういうの指摘すると「待ってました!」といわんばかりにアンチがわいてくる。もう私には不毛なリプライラリーを続ける精神的体力ないんですよ。悲しいことに。

よく人口に膾炙する「かわいらしいおばあちゃん」は言いたいことがあっても、言ったあとの論争が面倒なので笑顔でやり過ごしているのではという疑惑が私のなかでわき上がっています。

老齢女性に限らず、社会的な立場の弱い人が良くする「やり過ごしの笑顔」というものを使い始めているかなと思います。

※長くなるのでその②に続きます。

2年ぶりにブログにさわりました

無駄にサーバーやドメイン代を払うこと2年あまり。

若いお友達にここのメールアドレスにメールを送ったと言われ、廃墟になりかけているところからスパムにまみれたメールをレスキューしたのが先ほど。

オーナーの気分で左右されるSNSプラットフォームではなく、自分の独立のサイトは大事ではとここいじっていて思いました。

また放置してしまうのではと思わなくもないのですが、自分で大事だと感じたことは自分のプラットフォームで書いておくのが良いのは自明です。2年経つと操作とかかなり忘れているのですが、期待せずにお待ちいただけると良いのではともいます。

かしこ

パンツ(下着)が乾ききらない季節

梅雨ですね。じめじめして永遠にジーンズの乾かない呪われし季節!

洗濯しても部屋干しせざるを得なくて部屋の片隅で細菌の繁殖する気配を感じます。ので、オキシクリーン使ったり煮洗いで繁殖を元からたたきます。外に干せる梅雨の晴れ間が来るとホッとします。で、その梅雨の晴れ間の外干しですよ。隣のアパートに男(たぶん)が何の憂いもなくデカいトランクス干してる。見ると「チッ」と舌打ちしてしまう。私は実家離れてこのかた下着を外に干したことありません。やっぱり下着泥棒は怖いじゃないですか。

下着泥棒って「盗まれた」という物的被害もあるんですけど、(おそらく)性的なことが目的で盗んでる怖さもあるし。「ここに女が住んでいる」と特定されただろう怖さもある。

なので快晴の中、堂々と道路に向かって下着干してるのを見かけるとけっこうな確率で舌打ちしてしてしまう。

別にそこのパンツ干してる男性が悪いわけではなくて、女物(に見える)下着を盗む(だいたい)奴が悪いに決まっている。だけど、目の前で清々しくパンツ干してる人間の方を暗い理路で憎む(とまでは言いすぎだけど)。この頭の中の暗い短絡した考えの筋道は間違ってると分かっているのに不意に自分の中で起動する。

もう15年かそれくらい前に田舎の大きな家で暮らしている高齢の女性が、やはり清々しくおへそまでありそうな大きな綿パンを干しているのも見たことあります。やはりこの時もうらやみましたが、あの暗い情動とは違う。「私はいつになったらパンツ泥棒におびえずにすむのか」という内省の方が大きかった。

で、梅雨ですよ。微妙に乾ききってない下着をはく季節。ボーイレングスのグレーとかなら外干しいけるんじゃないかと逡巡しつつ内干しする季節が来ました。

追記:派手なパンツをはきがちなゲイ男子がジムや外干しでパンツ盗まれるのもよく聞く話ですが。なんか少し「怖さの質」が違うような気がするんですよね。

英語例文を丸呑みできないが

ちょっと前の投稿ですが。そこに「もう例文を丸呑みできない」と書きました。

「世情不安と英語学習」http://onilez.net/2022/05/31/%e4%b8%96%e6%83%85%e4%b8%8d%e5%ae%89%e3%81%a8%e8%8b%b1%e8%aa%9e%e5%ad%a6%e7%bf%92/

要は人の外見に言及しすぎだし、とても性別役割規範が強いし、異性愛なのは自明の世界観。まあ、あまり心地よくはない。

英文法ドリルの例文を「強制異性愛反対!」とつぶやきつつ怨念の力でコツコツとすべて書き換える勢いでノートに書き連ねていました。もう、1周目をコンプリートしてノートを頭からめくりなおして思うのは「結局、私の中にも『違う偏見』があるだけじゃね?」と。

セールスマネージャーを女性にしたり、男性が家で料理をするように書き換えるのは良いのですが。例文の中ではダイク(レズビアンのもと蔑称、いまは少しポジティブな単語)はビールを飲むし、バイクに乗るし、酔って床で寝る。大物ドラァグクイーンは高笑いするし、新人ドラァグクイーンは大物に心からお願いしないといけない。ステージの上では二人とも一晩中踊る。ゲイがおしゃべりしてばかりなのは私でもどうかと思った。

なんかもう、これはこれで新しい偏見を再生産してるに過ぎなくて。友人には「コンテンツとしてまとめてみたら?(鬼レズ英語例文集的に)」と言われましたが。そういうのは「ネタがマジになる」というものなので、ひっそりと自分の学習にだけ役立たせたい。

そして、私の偏見の最たるものは「She/He はぺろっと丸呑みできている」ことですよ。このあたりは自分の性別やその在り方に疑問のないシスジェンダーだなと思います。

追記:でも、私の作った例文「失政は市民を殺す」は本当だと思いますよ。

世情不安と英語学習

 はろー、エブリワン!(沈痛)

 「魔女ワーシェンカのその後」http://onilez.net/2022/05/24/魔女ワーシェンカのその後【配信切取】/で書いたように、2月末は不安にさいなまされていました。

 正直、世界中で常に戦火はあるけれど「ロシア」は地味に国境を接しているので怖かった。初期は西方だけでなくこちらにも全面展開するパターンもあるのではないかとプルプルしてた。なんなら中国が漁夫の利を狙って蠢動するのではと疑心暗鬼になった。

ロシアも中国も同性愛者に厳しい。と、暗いことを考えて。戦況が膠着しかけている今では笑われそうですが「やべえ捕まるかも」と真剣に考えた。それで当然行きつくのは亡命とか難民とかですよ。今さら「レズビアンではありません」とか、顔も名前も出して活動していたからホントに無理で。レズ狩り第一波で捕まって施設入り(ならマシですぐ殺される)しそうだし。そこまでいかなくても「転向」迫られそう。(50代レズビアンの「転向」って具体的に何かというのはありますが)

自然に「いつかあるかもしれない亡命のために英語勉強しよ」って思いましたよ。

で、私の英語ですが、30年くらい前にTOEIC受けて500点くらい。今や惨憺たるものですよ。友達に教えてもらったクレイジーセールで安く買った「ロゼッタストーン(英語学習ソフト)500」が難しくて後半くらいからほとんど勘押し。(同時に買ったキクタン500はコンプリートして、まだ地道に単語帳作ってます)

という体たらくなので、「これはもしかして基礎文法やらないと、どうにもならないやつ?」とAmazonでテキスト買ってやってみたところ。五文型(SVOCとか)からあやしくて、メソメソしながらもうすぐ終わるところです。で、高校英語にステップアップ……とはならなくて、「もう一周やらんと覚えんじゃろ」と腹をくくって新しくノートをもう一冊買いました。

(余談ですが、学生の頃は参考書も文房具も買ってもらい放題でしたが、今は地味に出費がつらい。フリクションペンの芯は何であんなにすぐなくなるのだろう)

と、2月末のウクライナ侵攻のすぐあとから勉強始めたので、もう3か月。あれこれ試してみたけど、私には中学英文法を(例文を書き替えながら~これについてはまた別の記事書きます)コツコツやるのと3センテンス英語日記をこれもまたコツコツ書くことかなあ。やっぱりもう頭が固いので与えられた英文を丸呑みするのは厳しいです。なんか、「自分の中から出た言葉」でないと学べなくなってる気がします。厳しい!

それにしても、私の知人友人は英語が堪能な人が多いのに、学習法だの教材だの勧めたり口出しをほぼしてこないので大した自制心だと思っています。

 

ボディポジティブのその後

 2020年の夏のブログでボディポジティブの理念と自分の理想のボディイメージとのはざまで呻いていたのですが。もう「こうありたい」という邪念も自分のうちだなと思うようになりました。自分の姿は愛すべきだけど、「べき」が重荷になってもいけないし、何より「理念」が自分を押しつぶしてはいけない、と。

 しかし、数日前に「IN BODY」(体組成の分かる精密体重計のようなのも)に乗って「ぐぬぬ」とかいっているので。邪念も自分のうち、ではなくて「邪念が自分」なのではと。

 欲は尽きません。

魔女ワーシェンカのその後【配信切取】

 私の好きな漫画で歴史もの? ロシアがソビエトだった頃。ナチスとかと戦っている第二次世界大戦の頃。その辺が題材になってる歴史ファンタジー? 私は昔から好きで「靴ずれ戦線」っていうんですけど。

ざっくりいうと、ソ連邦の下士官の女性と徴用された魔女が前線を泥だらけになりつつ転戦し、その場の妖怪やら何やらをなだめたりすかしたり、脅したり戦ったりの話。

ソビエトって「男女平等」っていうのが建て前じゃなくてめちゃめちゃ運用されちゃって、「戦争は女の顔をしていない」って小説でも、たくさん女性兵士出てくるじゃないですか。なのでミリタリオタクの人が好きな軍服女子みたいなの、世界大戦のソビエト兵ならリアルで別におかしくない話なんです。

で、なんといっても魔女の話なので、スラブ妖怪とか伝承、民話、例えば冬将軍とか雪娘とか色々出てくるんですけど。

ここからネタバレ。

なんかラストがねビックリの百合エンドだったんですよ。本当にビックリ。描いたのは速水螺旋人さんっていう漫画家さんで。私、ツイッターでアカウントのフォローしてるんです。

1週間ぐらい前かな。ちょっと「ワーシェンカ2022」ってタイトルでイラストが投稿されて。

でね、旧版の「靴ずれ戦線」のサブタイトルって「魔女ワーシェンカの戦争」。ワーシェンカは魔女ですよ。当然、すっごい長生きするんです。なんでね、あの第二次世界大戦生き延びて、今の時代もまだ生きてる、という。作者自らそのイラスト書いてたんですよ。

昨今のファンタジー小説とかマンガだと、魔女は年とらないって多いじゃないですか。下手すると幼女の姿をしているっていう。いわゆるロリ婆だったりの設定が多いかなと思うのですが。ワーシェンカは年を取ってしわしわになってるんです。で、スマホを手に取ってめっちゃ渋い顔をしてるっていうイラストが上がってて。(おそらくプーチンのせい)

魔女も年取るだとかそれはそうだよね。魔女は不老不死みたいな設定は常に付いてないもんなぁって。まあ、長生きすると。その第二次世界大戦を生き延びてソビエトが崩壊してロシアになって、今はウクライナ侵攻とかって知ったらどうなんだろう。そのニュース?を「スマホで!」見て魔女は何を思うのか……ということですね。

下士官の方は「人」なので、同じ年月を生きられないのかな、とかね。色々なんか考えることがありました。

で、昨今、政情不安じゃないですか。なんか最初の3,4日とかロシアは核を持っているので、夜寝て朝起きたら第三次世界大戦が始まってて、世の中の半分なくなってるんじゃないか、とか。

あとね、北方領土っていうかもう実質的に日本の領土じゃないですけど。なんか近いじゃないですか。北海道は終了になったりとかする可能性あるんじゃないかとか。

あとロシアは同性愛に対して厳しいじゃないですか。なんかすごく不安でね。……という話。

私が持ってるのは古い版の方なんですけど、今は新しい版が出て、おまけ漫画とかイラストとか追加で。だから今はそっちを買った方がいいかな、って思うんですけど。上下2巻。興味ある人はお読みあれ。

はじめはあまりにしわしわで「あれ?」と思ったんだけど、前髪が同じだし確かにワーシェンカだわ。。。

2022.3.21配信分の切り出し

復帰1日目。

 それらしいコンテンツを上げて1日目。

 昔ほど心臓強くなくなったのでフルフルしています。

 ワタシ個人は「百合」という装置そのものがクィアベイティングになりやすい構造を内包していると思いますね。(良い悪いの問題ではなく)

 で、夕方からジムに行く予定なのですが、一仕事終えた気分なので行きたくない。とはいえ「行きたくない」という気持ち以外で「行かない」という合理的な理由が何もなくて。とりあえず熱いコーヒーをすすってます。

 筋トレ(この言い方あまり好きではなくて、レジスタンストレーニングとかワークアウトとか)の進捗ですが、ずーーーっと中級者レベルで足踏みしたまま。このまま永遠の中級者で終わるのではと悩んでました。

 年齢的に疲労管理の問題も大きく浮上してきましたし。これは非線形的トレーニングをするしかないな、と。……で、今日は重たい胸の日なわけですよ。憂鬱なわけです。

そろそろ復活の狼煙

 約2年、放置だったこのサイトですが、また再稼働しようと思います。(無駄にサーバ代払ってるし)

 以前は厳選コンテンツを「書き切れたー!」という満足とともにアップしていたのですが、それはあまりにハードルが高い。なので、ツイキャスでの配信(始めてるし)の再録、日々徒然のライト版を上げていこうと思っています。まずは配信のテキスト化ですが、いまは良いソフトがあるんですね。YouTubeの配信の中の人をやってるお友達にソフトも教えてもらいましたので。

 テキスト化にあたって、一番のネックになっているのは自分の声を少しでも聞かなきゃいけないということ。こうやって書いている文章の方が赤裸々なのに声には妙な近さがあります。

 まあ、がんばって更新するけど!