「鬼レズはマッハで走る」に思う

 昔のサイトの再録サイトを独自ドメインまで取って立ち上げたわけですが、なんで今さらこんなものをやってるかというと。「要望が多かったから」の一言に尽きます。特に若年のフェミニスト。「話にはちらちら聞いていたんですが、つっちーさんが鬼レズなんですね」と、しみじみ言われたりして。すでに過去サイトを置いていたジオシティーが消滅して1年以上経ちますし、気になったことを参照しようがなかったみたいですね。(すぐにグーグル様に聞いてみたりすることがデジタルネイティブ世代だなぁと思います)

 んで、ワタシは自分の必要だと思う必然と好奇心に駆られて「東京レズビアンバーガイド」をシリーズで同人誌にしているのですが(シリーズその3がまだ残部多いので誰か買ってください)、それは未来へのアーカイブとしてやってました。ワタシが死んだ後でも紙の本がしかるべきところにあれば、誰か今はまだ産まれてもいないかもしれないレズビアンの研究者がいつか見てくれるのではと。でも、このところの若い人の話を聞いていたら、同時代の参照性も大事だよなぁと。

 ワタシが若いころから言われていたのが「レズビアンの活動はいつも更地」。過去の参照がなく、イチから切り開かなきゃいけないことを自嘲してそう言われていたのですが。まあ、ワタシが活動を始めた90年代から四半世紀が立っているわけだし、悪しき先例も含めて参照するところがあるのも悪いことではないのではないかと。正直、レズビアンの活動の中でフェミニズムがここまで退潮してしまったことは「退歩」であると個人的には思っています。(と、マイルドな書き方を覚えた鬼レズ51歳)

 幸か不幸か、腰の据わらない活動スタイルを貫いてきていたので紹介できることはかなり多いと自負しております。

 このサイトもかつての「レズビアンはマッハで走る」のように消滅する日が来るでしょう。それでも同時代のレズビアンたちやその他の人たちが多少参照してくれればいいなと思いつつ。

(「鬼レズ」廃業したんじゃないのー?と突っ込まれそうですが。結局、この二つ名はどこまで行っても付いて回るのを痛感しています。ちょっとフェミっぽいとこなら若い子でもそれなりに知ってたりするし、何より出会い系でバレると逃げられるんですよー。ホントに。と、古い感じのオチを付けないと気が済まないのが旧世代)