活動の場づくりDIY③(企画書・Where・1)

場づくりで一番大事なのは場所選定

前置きですが、私は活動の大半を首都圏で行ってきたので、情報が東京に偏ってしまうと思います。よく分からないことを書くよりは知っている範囲で確度の高い情報を出す方が有益だと思いますので、そのつもりで読んでいただけるとありがたいです。

さて、私は場づくりで一番大事なのは場所選定だと思っています。場所によってアクセスしやすさ、参加費用が大きく変わってしまいますから。「場」づくりなだけに。(これが言いたかった)

プライバシーと場の秘匿性

私が若かったころに比べるとレズビアンを取り巻く状況は良い方に変わったと思います。それでもセクシャルマイノリティがテーマの場づくりをしようとすると、ある程度のプライバシーがのある方が良いのではないかと思います。そこらのファミレスで話してて、隣のテーブルの人がまじまじと見てきてたら若干気まずいですし。

あと、「どこでやるのか」は「場」の種類によっては隠したいですよね。広報をバンバンして人を集めたいイベントはその限りではありませんが。スモールステップで知人のみで読書会をしたいはずなのに公開情報にすると招かれざる人が飛び入りで来たりします。もしくは自分が明かしてなくても参加者がぽろっと口にして来ちゃったりするので。一番つらいのは「場そのものには興味がなくって自分のことをしゃべりたいだけの人」二番目が「その件には自分が一番詳しいから教えてやるという態度の人」。そういうヤバ目な人じゃなくて「しょーがねーなー」という程度の人でも用意したコピーとかの資料をその場で走って増やさなきゃいけなかったりするので大変です。いや、ほんとに大変なのよ!大変なのよ!!!

はじめに頭に浮かぶのは

場づくり経験なくて、場所を選ぼうとしたらまず喫茶店の会議室スペースなんかが頭に浮かぶと思います。プライバシーも担保できますので、私もミーティングで良く使っていました。

具体例を挙げますと「ルノワール」の会議室ですね。(以前は「珈琲西武」を良く使ってましたが予約サイトが見つかりません。すみません)前の投稿で仮定した6人の読書会を2時間でやるとしたら一人当たりの席料は(1280×2÷6⁼426円)、プラスで注文したドリンクが1000円前後。一人当たり1500円位でしょう。(読書会だと他にコピー代とかかかります)

参考までにリンクとスクショを載せておきます。(ちなみにビッグスビルは2丁目です)(2026年3月現在)

https://www.ginza-renoir.co.jp/myspace/booking/areas/view/1

他にもカラオケボックス、レンタルスペースという選択もあると思います。私はカラオケをやらないので料金体系など暗いので具体的にどのようなパックだと目的に沿うかは分かりません。ごめんなさい。あと、レンタルスペースは色々あるので目的(上映会、パーティー、セミナーなど)によって選んだらいいかもしれません。あちこち調べてますが、殺風景な会議室仕様だと喫茶店の会議室より安いかもしれません。ただ、レンタルスペースだと常駐スタッフはいなかったり検索で引っ掛かりづらくアクセスが微妙に悪いかもです。

もっと安い場所は公共施設一択

プライバシーについて厳密に考えなければ場所は無限にあります。普通の喫茶店で、公園でピクニック、二丁目のバーで、などです。でも、ある程度のプライバシーを気にしつつ、都内なのに安いというと、公共施設一択です。もう一度言います。一択です。

しかし、ここはものすごく力を入れたいところですので次回にまわします!

追伸的な愚痴

私は一時期、全く活動してなかった期間があります。それは言った本人にとってはどうということはなくても、とある希望が私にとってラストストロー(https://en.wikipedia.org/wiki/The_Last_Straw)になってしまったからです。一つ一つはなんてことないことでも、積み重なると膨大な重さになることがあります。そのラストストローは「東京ばかりで地方のことは全然してくれない」でした。本人にとっては軽い気持ちの希望だったかもしれませんが、私にとっては耐えられなくなる最後のダメ押しでした。

そのまま活動を続けることには私は耐えられませんでした。

活動の場づくりDIY②(企画書・Who)

主催の責任、何人体制か

何か場づくりのことを考えた時にまずは自分が主催になります。「こういう場が必要なので誰かにやって欲しい」は今の言葉でいうテイカーが過ぎるので、「自分がやる!」という決意でお願いします。

さて、場づくりの主催の本体について考えてみます。

①グループ制(権限平等)

「こういうのがあったらいいよね!」で友達何人かと盛り上がったりして場づくりに進むパターン。意思決定も楽しい話し合いで決まる感じです。その勢いのままやろうとしたとき、「何かあったらどうしよう」とはなかなか考えが及びません。でも、ちょっとは考えておくと良いと思います。あと、主催のグループ制はうまく行ってるときはすごく良い(話し合いに多様性が出るので)けど、いつかはバンドでいうところの「音楽の方向性の違い」が出てきます。そこをうまく舵が取れないと人間関係が悪くなります。(悲しい)

ただ、ありとあらゆる場づくりはここから始まるのではないかと思います。初期衝動はとにかく強いので、人を引き付ける魅力を持ちます。

グループ制(リーダー存在)

いろんな活動を見ていて、このパターンが一番多いのではないかと思います。リーダーのもとに会計や渉外や広報の担当者がいたりします。学生サークルとかの多くもここに含むのでは。メリットは責任がはっきりしていて、グループメンバーもそれぞれが自分の得意なことに専心できること。デメリットはリーダーに求められるものが大きすぎて疲弊してしまうこと。メンバー一人の要求は小さくてもメンバー全員の要求をまとめると大変な量になってたりします。グループのやってることに意義があると思えばたまにはリーダーをねぎらったりするのも大事。あとは責任者が独裁始めたり、不満に思ったメンバーが革命が起こしたりする可能性を棄却できないことだったりします。(悲しい)

ただ、グループメンバー募集が公募なのか、メンバーからの声掛けや交流のある人からの推薦のみなのかで運営の難易度は変わってくるかなと。気心知れてる人とやるのはやっぱり楽なので。いや、リーダー大変よ。身近にいい感じの場づくりしている人がいたら、やってることをほめそやしてください。

③一人親方制

小規模なイベント、ジン製作、はここに属するものが多いのでは(私がここに書いてるブログもそうですね)。ただ、参加費のあるイベントだったり、集まる人が30人くらいを超えてきたら何らかのお手伝いが必要で②のグループ制に移行するかもです。規模が大きい場合、足りない部分は外注するしかありません。また、場所代が高額で一人で背負いきれない場合はクラウドファンディングが必要かもしれません。

苦労はそこそこ大きいけど、周りに振り回されなくて済むのが大きなメリットです。自分でできる範囲のことをやって、作った場をずっと維持していくのに向いていると思います。

④委員会制

映画とかでよくある「**製作委員会」みたいなものです。1回きりの場づくりで人々が集まって運営グループを作るイメージです。00年代の東京のプライドパレードはその年ごとに委員を募っていました。長期運営する体制はなかったんですよね(昔話)。ある程度ボリューム感のある場づくりに向いていると思います。(参加者の多いイベント、寄稿者の多いジン作成など)

そして開催主体を企画書に織り込んでみる

前回、例として挙げた読書会ですと③、トークイベントだと③か④になると思います。ですので、開催主体としてその旨記載すると良いと思います。あと、グループや委員会の名前は良い感じのを考えると楽しいですよ。

そして後で反省しない名前を。私は深く考えずに2000年に開設した個人サイトに「鬼レズはマッハで走る」とネーミングしたので、その後四半世紀にわたって「鬼レズさん」と呼ばれています。なので良い感じのグループ名を考えてね!!!

協力者はいる?

トークイベントや講演ですと登壇する人を外部から呼ぶと思います。がんばって真摯に企画書を書けば、わりと皆さん来てくれますよ。その時はどの程度お車代を包むかを考えて、依頼メールなどに最初から織り込んでおいてください。ここをなあなあにすると、あとでグダります。条件面は最初から明確にしましょう(痛い目を見た記憶を反芻しつつ)。自分が無償ボランティアベースで動いているとお礼の金額について甘く考えがちですが、みんながみんな社会正義に燃えているわけでもないですし、呼んだ内容が相手の本業にかかわることでしたらきちんと包まないと相手の仕事を軽視することにもなります。そして、講演料などはそのまま参加費に反映するのでシビアに考えましょう。(とまた古傷がうずきます)。

また、一人親方の時に限らず、人手が足りないときは受付や音響や記録係やいろんな人に手伝ってもらうと思います。多くの人は意気に感じて無償でやってくれることが多いのですが、そこに甘えないようにしたいですね(自戒)。

ついでにターゲットにも触れてみる

読書会の場合は参加者がそのままターゲットですが、開催後にSNSで「こんなだったよ」って感想をポストすると、投稿に反応した人がプラスのターゲットになるかもしれません。ちなみにトークイベントはターゲットが多岐にわたるので宿題にさせてください。ただ、ターゲットが決まっていれば適切な広告戦略が打てるので、ここは重要ですよねー。

そしてWhere

場づくりをどこでやるか。リアルだったりネット上だったり(ハイブリッドもあります)。これは超重要なことですので、気合を入れて書いていきたいと思います。待て、次回!!!

活動の場づくり番外・ギュウドン単位

イベントの参加料って高いのか

イベントってオフ会(レズビアン界隈では合コン的なものを指します)とかトークイベントとかサイン会とかいろいろあるとは思いますが、何にしろ気になるのは料金。まあ、大体、参加費は普通に3000円くらいするかと。しかし、3000円ってわりと厳しくないですか。その時私が頭の中で思い浮かべるのがギュウドン単位です。

ギュウドン単位とは

ギュウドン単位は見たまま、牛丼チェーン店の牛丼並一杯の値段を1ギュウドンとしています。価格は景気などその時によりますが、今は吉野家の牛丼並が453円(税込498円)なので1ギュウドンは約500円です。私はいつもイベントを主催するときも参加するときも「このイベントは6ギュウドンだなー」とか思っています。何で牛丼なのかというと、身近で誰でも消費を避けられない食事の価値とすり合わせたいからです。イベントが1食、2食3食という食費にかえてもその価値があるのかと。

単純に「自分が主催するイベントはギュウドン単位以上の価値が持てるように」と考えてきました。3ギュウドンなら1日の食費にかえても構わないくらい「おもろくて、ちょっとためになって、楽しい気持ちで帰ってもらえる」ようにと思っていました。私が勝手に提唱している単位なのですが、個人的には案外役に立つと思っています。

しかし、ギュウドン単位が裏切られることも

あんまり興味のないジャンルで6ギュウドンというイベントがありました。営業DMが強めだったので食費2日分を払って期待せずに出かけてみました。が、ものすごく良かった。良かったどころの話ではなかった。私が創作物に必要だと思っていたものの前提が覆されて、6ギュウドンどころでない価値がありました。外タレの公演並みに価値がありました。

「クィア・インディーズ・リパブリック」というライブイベントだったんですけどね。

これはすごく良かったので、そのうちどんなところが良かったかまとめようと思います。(ついでに言えば、小冊子もついてきたので超お得でした)

活動の場づくりDIY①(まずは企画書・趣旨)

いきなり「場づくり」のキモになる「企画書づくり」です。

前回書いたように、人、場所、団体を動かすために企画書が必要なんですが、企画書の必要性ってもう一つあるんですよね。書いていくうちに考えがまとまってきて、「実際に何をやりたいのか」とか「イベントの流れ」とか「大まかなスケジュール」が見えてきたりします。それが見えた上で「時期尚早」や「大きな変更やむなし」や「実現不可能」でポシャッた企画って私だとたくさんあります。

企画書は経験不足を補える

なんか企画を考えて、どこかのスペースや団体に持ち込むとするじゃないですか。その時に責任者は「この人に任せて大丈夫だろうか」と考えると思います。活動界隈で実績のある人はおそらくそのまま企画書を受け取ってもらえると思います。そうでない場合は企画書を見るはずです。企画書がしっかりしていたら大丈夫だなと判断してもらえます。反対に企画書なしで話を持ち込んだら「文書でお願いします」と(遠まわしに)言われそう。たまに社会的意義をもって足りないところを一問一答で拾っていって形にしてくれる人や団体も存在します。そういう存在はレアですし、コミュニティの宝ですので大事にしましょう。

まずは趣旨を考える

趣旨というとピンとこないかもですが「もとにある考えや主なねらい」です。ここは各自の問題意識の反映したお題を考えてみてください。ぱっと考えるだけで「若年クィアのメンタルヘルス情報交換」、「今、なぜかXで流行っている『ある鰐の手記』の読書会」、「参加者おすすめの百合マンガを紹介しあう会」、「クィアのボードゲーム会」、「小さなデモをやってみる」「クィアのZine交換会」などなど、いろいろ思いつきます。コツは「とりあえずやってみたいこと、誰かにやってほしいこと」を何も考えずにたくさん書きだします(紙でもスマホのメモでも)。さすがに20くらい書いたら「これ必要だよね!」「やるしかない!」というのがあると思います。なければ現時点では場づくり向いていないと思いますので以下は読むだけにて。でもでも、いつかはやってみてください。場づくりやる人が多いほど多様性が生まれますので(そしてクソイベントは駆逐されます)。

具体的な例でもないと話がしづらいので、二つの例を考えてみます。スモールステップと私が取りまわしたいイベントです。

現状、場づくりで変えられること、求めていた結果、の順で書いてみましょうか。

①主催者含めて6人の「ある鰐の手記」読書会。趣旨は「Xでエモいとバズった邱妙津の小説『ある鰐の手記』を知った。参加者みんなでバズったページ以外のところを読んでもっとエモさを吸収したい。そして未知のエモさのコア(90年代台湾レズビアン作家の作品という異文化)を共有できるのでは」みたいな感じでしょうか。

②「90年代東京のレズビアンナイトシーンを知ってもらう」ためのトークイベント。バーやクラブイベントのママやオーガナイザー二人に登壇してもらって、私がうまいこと司会する感じ。参加者は80~100名(これより多くなる可能性あり)。予約制有料イベント。席数の都合で当日参加も可。趣旨は「活動周辺の話って歴史としてまとめようという動きはあるけど、ナイトシーンは軽視されていてまとめる機運もない。それは大変よろしくないのでトークイベントを通じてそのころの空気や困難だったことを共有したい。重要な割には知られていなかったナイトシーンへの理解や尊敬が深まることが目的」。正直、個人的にとても重要だと思っていますので時機を見て本当にやりたい。

仕事でなくても5W1H的なもの

企画書の初めの「場づくりの趣旨」は考えました。その趣旨にはやりたいことについてのポジティブな訴えがあると思います。その後には冷静な説得が続きます。

5W1HといえばWhenいつ・Whereどこで・Who誰が・What何を・Whyなぜ・Howどうやって……の略です(今さら)。会社でもないのにダルいとは思いますが少し我慢してください。「Whyなぜ」は趣旨で「なぜこの企画が必要なのか」を充分に書いていると思いますので、他のWやHを考えていきましょう。すべての5W1Hを網羅するわけではないので、そこは「的なもの」と考えてください。

そして、それぞれは「場づくり当日」だけでなく、そこに至るまでのWやHも織り込んでいきましょう(いったん織り込んでから、外に出す企画書からは削ればいいだけです)。それぞれの項目を見ていきましょう。

まずは Who

……と書こうと思ったところで、あまりに長くなりすぎるので次の投稿で!このシリーズを書いてる間、昔のことをたくさん思い出します。思い出してるだけじゃ前に進まないのでさらば青春の光です。

活動の場づくりDIY⓪(何をするか、自分にできるのか)

大前提として私がレズビアンで、レズビアンのビジビリティ(可視性)はすごく大事だ、という立場にまずあって、他のセクシュアリティなどについては不十分な配慮しかできないと思います。そこはご容赦ください……という言い訳をしてから。

何らかイベントをするときにまず大事になるのが「誰とやるか、どこでやるか」だと思ったのですが、それ以前のゼロ番地として「何をするか、自分にできるか」という大前提がありました。DIYなのに「作る」という実際のハウツーにならなくて、本当にすみません。でも、ここって大事なので、自分なりに書いていきます。

何をするかを最初に書こうと思ったのは、意外にここがぼんやりしている人が多いからです。「なんかしたい」と思っていても何をしたらいいのか分からない。聞いてみると「交流をしたい」と言うだけ。いや、「交流はどうやって交流するかが大事よ!」と、以下老婆心の奔流になりそうなところをグッと我慢しています。交流は良いのですよ、交流は。問題は何で交流するかです。

好きなことをやる

まずは「自分が好きなことをやる」です。読書が好きなら読書会、アニメが好きなら鑑賞会、カラオケが好きならカラオケ会、みたいな感じです。熱意というのは人をひきつけますし、イベントの取り回しの難易度が一段下がります。例えば私はカラオケを全くやらないので、料金体系もチェーンごとの特色も全く分かりません。やろうとしたら、各店舗の料金表を見たり、グーグルマップで立地を調べたりから始めないといけません。それ以前に興味のないことをするのは気が重いというかやる気が出ません。そういう部分があるので、はじめは好きなことをするのが良いのではないかと思います。

もう本当に当たり前のことでごめんなさい。

自分にできることをやる

そして、自分にイベントを実施するだけの能力があるのかです。これを読んだら「結局、能力主義かよー」って話になりそうですが、待って!閉じないで!(サンストーン)

イベント主催の「知名度」ってバカにならないのです。例えば、SNSのフォロワーが1000人超えていたら何も考えずに好きなことをやればいいと思います。きっとヘルプしたいという人も自然に現れるでしょうし、お膳立てに乗っかるだけでそれなりの成功を収めると思います。そんな人は「こんなことやってみたいんだけどー」って試しに言ってみたらいいんじゃないかと思います。

そうではない場合の「能力主義」の話に移ります。しょっぱい話になりますが、少し我慢してください。大事なことを書いていきます。

身に余る計画を立てていないかの確認というのは本当に大事です。数十年の活動生活でもほんの数人しか見かけていませんが、活動経験が薄くて協力者もいないのに100人超えが予想される規模のイベントをぶち上げる人がいます。どう考えても主催に複数人数が必要なのにその準備ができない。やることが多岐にわたるけど、自分一人しかいない。分身の術は使えないので、手におえる範囲で考えましょう。周囲も心配しますし、困惑します。(妄想するのは良いと思います)そういう大事故を防ぐのが企画書です。

計画自体はふんわりでもいいのでまず企画書を書くことをお勧めします。書くことで規模感や逆算スケジュールなどが見えてきて、自分でできる範囲のことが分かってくると思います。ここを見誤ると悲しいことになります。今はAIに作らせるとか、先達に教えてもらうとかできます。この辺使い倒すのも「能力」のうちではないでしょうか。もちろん、友達に声をかけてなんとなく集まる、なら企画書なくてOKです!ただ、場所を借りたり、参加者公募したりの場合は企画書がないと話が先に進みづらく、苦戦を強いられます。

次回こそ使えるハウツー「企画書作り」に進みます。よろしく!

活動の場づくりDIY(前置きとして)

前置きとして「場づくり」という言葉を私は好きではない。「クリシェ」なので。クリシェ:乱用の結果、意図された力・目新しさが失われた句(常套句、決まり文句)・表現・概念……Wikipediaより)「場づくり」というといかがわしいNPOが使いがちなので避けたいのですけど、他に良い言葉を私が見つけられないのでそのまま使います。

さて、私が長いこと書く気になれないでいたブログを再始動しようと思ったのは、とあるジンを読んだのがきっかけのひとつでした。(紙の形のジンは直接 元気のないおさむ さんにいただきました。 ありがとうございます。)

周縁で考える クィア・フェミニズム界隈の話

超・超ざっくり要約すると、「既存のクィアの活動の場が閉じているのではないか、商業主義に過ぎるのではないか?」という問題提起です。私の一読した感想というと、「それはもっともなんだけど」という前置き付きで、「求めすぎ~~」とか、「変えるためにオノレを売り込まないとー」とか、「いや、十全に満たされる場が欲しければ、自分で作るしかないんじゃね?」、でした。

身内で回す閉じてる感のある小規模イベントに対する不満は当然あると思います。ですけど、書店経営などの傍らでイベント登壇者などの公募をするなどの手間をかけてしまうと、その手間で本業に割くべきリソースを圧迫してしまう。そうなると、その残業代はだれが払うのかという問題につながるかも。(「お前はちょっと世界が狭すぎでは」とか「看板に少し偽りあり」みたいなイベントはちょくちょく見かけますけど)

私が活動していた90年代00年代では、場を作り上げている人全員が手弁当でした。けれど今はトークイベントなどに登壇する人にもそれなりのお車代を渡すことが常識になってきました(それはとても良いこと)。その費用がイベント参加費にそのまま転嫁されるので、商業主義に見える場合もあるのではと思います。

3つ目の「場が欲しければ、自分で作るしかないんじゃね?」という部分については、意外と情報がないなと思います。

今までの私の活動の経験を踏まえて、「場づくり」のノウハウ的なものを書いていこうかと思います。お金の流れ含めてのノウハウが見えると、特定のイベントに対して「商業主義だ」という批判が妥当かそうでないかがわりと明確になるのではないかと思います。

あと、これは私の持論ですが、とあるイベントなり活動のメインストリームが発生すると、必ずそれにカウンターとしてのオルタナティブな活動が出てきます。それがいつの間にかメインストリーム化したりします(そのままの場合もある)。もしくはその批判を取り込んで既存のメインストリームが太くなったりします。そうなると、またそれに対してオルタナティブな批判が出てくる。議論のコアが振り子のようにスイングし続けるダイナミズムそのものを「活動でしょ!?」って私は思っています。私自身はメインストリームに身を置いたり、オルタナな批判をしたりしてましたから。

あと、余談になるかもしれませんが、私は何十年も活動に身を浸してきたので、「何かやりたい」けど、「何をしたらいいか分からない」人をたくさん見てきました。そんな人たちにも最初のスモールステップのヒントになったらいいかなと思いつつ書いていこうと思います。全体ではおそらく5回くらいの連載になるかなと。

次回の投稿から具体的な「場づくり」について書こうと思います。まずは、「誰とやるか・どこでやるか」です。これだけでいろんなパターンがあると思います。

よろしくお願いいたします。