いきなり「場づくり」のキモになる「企画書づくり」です。
前回書いたように、人、場所、団体を動かすために企画書が必要なんですが、企画書の必要性ってもう一つあるんですよね。書いていくうちに考えがまとまってきて、「実際に何をやりたいのか」とか「イベントの流れ」とか「大まかなスケジュール」が見えてきたりします。それが見えた上で「時期尚早」や「大きな変更やむなし」や「実現不可能」でポシャッた企画って私だとたくさんあります。
企画書は経験不足を補える
なんか企画を考えて、どこかのスペースや団体に持ち込むとするじゃないですか。その時に責任者は「この人に任せて大丈夫だろうか」と考えると思います。活動界隈で実績のある人はおそらくそのまま企画書を受け取ってもらえると思います。そうでない場合は企画書を見るはずです。企画書がしっかりしていたら大丈夫だなと判断してもらえます。反対に企画書なしで話を持ち込んだら「文書でお願いします」と(遠まわしに)言われそう。たまに社会的意義をもって足りないところを一問一答で拾っていって形にしてくれる人や団体も存在します。そういう存在はレアですし、コミュニティの宝ですので大事にしましょう。
まずは趣旨を考える
趣旨というとピンとこないかもですが「もとにある考えや主なねらい」です。ここは各自の問題意識の反映したお題を考えてみてください。ぱっと考えるだけで「若年クィアのメンタルヘルス情報交換」、「今、なぜかXで流行っている『ある鰐の手記』の読書会」、「参加者おすすめの百合マンガを紹介しあう会」、「クィアのボードゲーム会」、「小さなデモをやってみる」「クィアのZine交換会」などなど、いろいろ思いつきます。コツは「とりあえずやってみたいこと、誰かにやってほしいこと」を何も考えずにたくさん書きだします(紙でもスマホのメモでも)。さすがに20くらい書いたら「これ必要だよね!」「やるしかない!」というのがあると思います。なければ現時点では場づくり向いていないと思いますので以下は読むだけにて。でもでも、いつかはやってみてください。場づくりやる人が多いほど多様性が生まれますので(そしてクソイベントは駆逐されます)。
具体的な例でもないと話がしづらいので、二つの例を考えてみます。スモールステップと私が取りまわしたいイベントです。
現状、場づくりで変えられること、求めていた結果、の順で書いてみましょうか。
①主催者含めて6人の「ある鰐の手記」読書会。趣旨は「Xでエモいとバズった邱妙津の小説『ある鰐の手記』を知った。参加者みんなでバズったページ以外のところを読んでもっとエモさを吸収したい。そして未知のエモさのコア(90年代台湾レズビアン作家の作品という異文化)を共有できるのでは」みたいな感じでしょうか。
②「90年代東京のレズビアンナイトシーンを知ってもらう」ためのトークイベント。バーやクラブイベントのママやオーガナイザー二人に登壇してもらって、私がうまいこと司会する感じ。参加者は80~100名(これより多くなる可能性あり)。予約制有料イベント。席数の都合で当日参加も可。趣旨は「活動周辺の話って歴史としてまとめようという動きはあるけど、ナイトシーンは軽視されていてまとめる機運もない。それは大変よろしくないのでトークイベントを通じてそのころの空気や困難だったことを共有したい。重要な割には知られていなかったナイトシーンへの理解や尊敬が深まることが目的」。正直、個人的にとても重要だと思っていますので時機を見て本当にやりたい。
仕事でなくても5W1H的なもの
企画書の初めの「場づくりの趣旨」は考えました。その趣旨にはやりたいことについてのポジティブな訴えがあると思います。その後には冷静な説得が続きます。
5W1HといえばWhenいつ・Whereどこで・Who誰が・What何を・Whyなぜ・Howどうやって……の略です(今さら)。会社でもないのにダルいとは思いますが少し我慢してください。「Whyなぜ」は趣旨で「なぜこの企画が必要なのか」を充分に書いていると思いますので、他のWやHを考えていきましょう。すべての5W1Hを網羅するわけではないので、そこは「的なもの」と考えてください。
そして、それぞれは「場づくり当日」だけでなく、そこに至るまでのWやHも織り込んでいきましょう(いったん織り込んでから、外に出す企画書からは削ればいいだけです)。それぞれの項目を見ていきましょう。
まずは Who
……と書こうと思ったところで、あまりに長くなりすぎるので次の投稿で!このシリーズを書いてる間、昔のことをたくさん思い出します。思い出してるだけじゃ前に進まないのでさらば青春の光です。
