当事者のためのスペース
本来なら一番初めに解説しなければならないスペース解説でした。人によってはクィアに関する集まりを精神的に安全なところでやりたいという希望が大きいと思います。その場合は当事者向けスペースを勧められるような気がします。特にその中でも個人的にお勧めできるのが「コミュニティーセンターakta」です。首都圏の当事者スペースならほぼ一択。立地は新宿二丁目のビルの3階にあります。アクセス便利ですね。あと、イベントの後、遊びに行きやすいですし。
正直、「何かをやりたい」という相談を受けた際にはまず「akta」を勧めています。(だったら喫茶店の会議室について書く前に書けという)
aktaおすすめの理由
おすすめの理由の一つが「企画募集」を常にしていて、分かりやすいことです。募集バナーもトップページに出してあり、そこからのリンクで応募フォームがパッと出てきます。各自、作ったはずの企画書から必要事項を抽出して書きこめばいいと思います。なんかやりたいと思ったときに申し込みの道筋が分かりやすいのは何よりですよね。
あとはイベント開催へのサポートが超手厚いです。
(なお、使用料はかかりません)
申し込みの際には「利用規約」に目を通しておきましょう。常識的なことしか書いていませんが「絶対」確認を。
https://akta.jp/akta_renewal/wp-content/uploads/2023/03/05294056c200cc54f011fe317f1ff3df.pdf
ここは愚痴になりますが、他の当事者スペースで「準備中」とか「主催の肝煎イベントでないと使えないっぽい」とかみたいなの、個人的にはモヤモヤするんですよね。「イベントの内容を完全にコントロールしたい」みたいな底意をうっすら感じるというか(勘ぐりです)。問い合わせたらまた違うのかもしれませんが、この時点でハードルを感じます。
実際に開催した経験から
去年の3月に近藤銀河さんと「セクマイ、カードゲームやってみよう——『マジック:ザ・ギャザリング』から考えるマイノリティの表象」というイベントをaktaで開催しました。詳しいレポは銀河さん自身が書いたものがあるのでそちらを参照してください。その中でなぜaktaを選んだのかという理由にも触れています。
https://www.cinra.net/article/202505-mtg-ginga%20_imgwyk

申し込みからの流れ(2025年3月イベント開催時点の例)
あくまで昨年3月開催当時のやり取りだと断りを入れつつ、どんな感じで進んでいくか書いておきます。(すでに当時の記憶が薄くて銀河さんにいろいろ聞いてしまいました。加齢かもしれん。ガハハ)
トップページのバナーから飛ぶと利用申し込みのフォームがあります。ここに必要事項を書き込んでいって申し込みます。数日後、担当からメールが来ます。ので、メールのやり取りで開催日などの調整などをやります(この時点で企画書を添付できるとたたき台として機能します)。日時を決めてzoomでのミーティングへと進みます。aktaの良いところはこのzoomミーティングにあると思います。イベントの具体的な部分がふわふわしていても聞き取りをしてくれて、具体的なものに落とし込んてくれます(ふわふわの程度問題ですが)。
その上でaktaのイベントカレンダーに掲載されます。ここら辺の紹介文も「こちらで書きましょうか?」と言っていただけるほどの手厚さです(近藤銀河さん記憶調べ)。
あと、「できれば」なんですが、時間を合わせて事前に現地の確認した方が良いです。私は何度もaktaに足を運んでいますが、意識して覚えていないといないとコンセントの位置とか分かりません。備え付けの椅子が何脚出せるか、人の動線、確認すべきことはたくさんあります。この時は銀河さんが車いすなので出入り口の幅をコンベックス持参で確認しました。
そして、当日は大画面モニターの設置や椅子出しなんかもスタッフの方が手伝ってくれました。足を向けて寝られませんよ。
あと、一応の注意点ですが、actaの機能上、情報を求めてくる人はaktaのオープン時間内は常に来る可能性があるので、クローズドなイベントは打てません。そこは覚えておいてください。
最終的にカッチリした企画書が完成すれば、スタッフの方の気苦労も減るかと思います。いや、スタッフの方々、本当にお疲れ様です。経験の蓄積もあるかと思いますがほんとうに素晴らしい対応をしていただきました。
スペースに敬意を
aktaは2003年に設立された歴史のあるスペースです。「HIVへの感染機会のある人びととHIV陽性者に向けてのアウトリーチ活動」が主な活動内容です。そのため、対象者の注意を引くためにスペースには男性のセクシーなポスターなど貼られています。しかし、面白おかしく消費しないようにしてください。(男性の体はオモシロ消費物ではないです)
このイベント利用の際は、トーク部分でもHIVの「U=U(ウイルスが検出されない=他の人に感染させない)」というトピックに触れたり、最後にスペースへの謝辞も述べました。
そして利用するなら、感謝とともに多少の寄付をすることをお勧めします。こういうスペースが存在し続けているということ自体がコミュニティの宝ですから。
やっとwhere部分が終了
この「場づくり」連載もどんどん長くなっています。当初は5投稿程度のつもりでしたが。まだ終わる気配がありません。次はイベント開催のためのTIPS(グランドルールや著作権や質疑応答など)を何投稿かしてから、資金繰りについて投稿します。なぜそれぞれのイベントがXギュウドンになるかという話になると思います。よろしくお願いします。
余談
銀河さんと一緒に開催したイベント企画の流れの確認のためにメールボックス確認したら、超懐かしいログが出てきました。2016年のレインボーウィークに企画・開催した「出張クィア理論講座 ~パレード、可能性、包摂」。講師として清水晶子さん(東京大学教授)にお願いしたのですが、当日が人が来すぎて大変なことに。たしか、階段まで人があふれていた記憶があります。(だからアイソトープラウンジの昼時間を利用しようって提案したのに~)その節はやはりaktaのスタッフの方々に大変たいへんお世話になりました。
