ボディポジティブのその後

 2020年の夏のブログでボディポジティブの理念と自分の理想のボディイメージとのはざまで呻いていたのですが。もう「こうありたい」という邪念も自分のうちだなと思うようになりました。自分の姿は愛すべきだけど、「べき」が重荷になってもいけないし、何より「理念」が自分を押しつぶしてはいけない、と。

 しかし、数日前に「IN BODY」(体組成の分かる精密体重計のようなのも)に乗って「ぐぬぬ」とかいっているので。邪念も自分のうち、ではなくて「邪念が自分」なのではと。

 欲は尽きません。

復帰1日目。

 それらしいコンテンツを上げて1日目。

 昔ほど心臓強くなくなったのでフルフルしています。

 ワタシ個人は「百合」という装置そのものがクィアベイティングになりやすい構造を内包していると思いますね。(良い悪いの問題ではなく)

 で、夕方からジムに行く予定なのですが、一仕事終えた気分なので行きたくない。とはいえ「行きたくない」という気持ち以外で「行かない」という合理的な理由が何もなくて。とりあえず熱いコーヒーをすすってます。

 筋トレ(この言い方あまり好きではなくて、レジスタンストレーニングとかワークアウトとか)の進捗ですが、ずーーーっと中級者レベルで足踏みしたまま。このまま永遠の中級者で終わるのではと悩んでました。

 年齢的に疲労管理の問題も大きく浮上してきましたし。これは非線形的トレーニングをするしかないな、と。……で、今日は重たい胸の日なわけですよ。憂鬱なわけです。

ボディポジティブが分からない!

 そのうち詳細書くつもりではいますけど、ワタシは数年前からいわゆるダイエットに取り組んでいます。当初は健康診断で指導が付くくらいの軽肥満っぷりでしたので「美の規範」からの要請というよりは「健康」からの要請だったわけですが。(「健康という規範」という観点もありますが、ここではスルーします)

 ダイエットに取り組んで、食事を制限して筋トレ始めて、BIM(ボディマス指数)で標準体重域に入るのにはそんなに時間がかからなかったと思います。ただ、見た目の「感じ」にワタシは納得いきませんでした。それと、ワタシはもともとジムに行くのが好き。筋トレ継続して「納得のいく仕上がり」を求め始めました。……で、愚か者が陥りがちなことなのですけど、ワタシは筋トレ楽しすぎて当初の目標ではなくパワー系の競技スポーツを念頭に置いたトレーニングに重点を置くようになります。ボディメイクではなく全身の協調性を使って重量を挙げる的な。で、まだ大会には出ていないのですが、マスターズのカテゴリーなら出ても恥ずかしくないところまで記録を詰めてきました。(トレーナーはマスターズじゃなくて一般でも行けると言いますが、それは勘弁してほしい)

 と、競技を念頭に置いてトレーニングしてたのですが、ふと頭に浮かんだのが「階級制スポーツなんだから階級下げた方がお得」……ということで、従来の週2-3回のジム通いに加えて割と厳密な食事管理を始めました。具体的には1日1400kcal目安で摂取、タンパク質は60~100g目安というカンジで。すると、わりとするする体脂肪が削れてくるんですよ。ワタシには毎朝、鏡の前全裸で体重量るルーチンが存在するのですが(一喜一憂しすぎるので体重量るのはパスすること多い)、徐々に腹筋の縦のライン出てくるし、背中にもぬるい感じで鬼の顔が出始めるので徳の低い感じでうひゃってます。まあ、元々ボディチェックを「ナルシストタイム」と命名してたわけですが。

 でも、心の中で何かがささやくんですよ「お前はなぜありのままの自分を愛せないのか」と。確かにワタシは社会が要請するボディイメージに迎合している。(ちょっとマッチョ寄りだけど)でも、数年前の自分の体をありのままとして愛するのはかなり無理。できれば数カ月先の仕上がりをありのままとして愛したい。なので、半分イチャモンだとは分かってるのですが、「ありのままのプラスサイズモデルだってメイクしてんじゃん。ワタシの大殿筋だってボディメイクで練り上げた努力の結晶だよ!」とか小学生みたいなことを考えてしまう。ボディポジティブ運動は「社会における痩せ=美しいという規範」に対するアンチテーゼなのにどこに反発してんだよと。バカか。

 と、ワタシの中でそういうコンフリクトありつつも、全力を出して重いものを上げ切った時の原始的な喜びや鏡の前でうひゃれる楽しさが大勝して、ジム通いと食事管理続いてます。ジム通いは中断期間もあったけど2年超え、食事管理はちょうど4週間です(これ書いた時点、このあと2週間ほどスリップしてます)。筋トレやボディメイクは「何を目指してるの?」と言われがちなものですが、ワタシの中の理性を超える「楽しさ」のためにやっているとしか言いようがありません。万人にはお勧めしませんが、「身を焼く楽しさ」は確実にあるので、またこの辺のことは書きたいと思います。(特に競技スポーツについての考察など)

 それにしても、ワタシはボディポジティブへの理解が薄いし、根本的に分かってないのではと思うこの頃です。